『豆知識』癒合歯ってなんだろう
みなさんこんにちは★
今回は癒合歯についてお話します。癒合歯とは隣同士の歯と歯がくっついて1本の歯のようになったものを言います。原因は不明と言われていますが、乳歯の下の前歯によく見られる歯の異常です。
癒合歯は見た目だけではなく、問題点がいくつかあります。
まず、癒合歯自体には問題はありませんが、今後生えてくる永久歯が無い場合があります。その結果、将来歯の数が足りず、歯並びやかみ合わせに影響がでる可能性があります。
次に後続永久歯が正常でない場合があり、癒合歯は次に生えてくる永久歯が正常の永久歯に比べて小さいことが多くあります。また、正常の場合は生え変わりの時期になると乳歯の根っこが徐々に吸収され、永久歯が生えますが、癒合歯の場合根っこが吸収されずに永久歯の生え変わりが自然に行なわれないこともあります。
また、癒合している歯と歯の境目が溝になっている為、歯垢がその溝に溜まりやすくブラッシングがしにくくなります。そのため溝が虫歯になってしまう可能性が高くなります。
では癒合歯があった場合どのように対応したらよいのでしょうか。
①永久歯の数を確認する。
永久歯に生え変わる年齢、大体5~6歳頃になるとレントゲンを撮って、歯ぐきの中の永久歯の有無を確認することができます。その後、噛み合せや歯並びの状態を経過観察していきます。必要に応じて矯正治療が必要になることも視野に入れておくようにしましょう。
今後の為に早めに知っておくことはとても重要です。
②乳歯を抜歯する
癒合歯は生え変わりの時期になっていてもグラグラしない場合があるので、レントゲンで確認して自然に生え変わりが難しい場合は今後生えてくる永久歯の為に抜歯が必要になります。
③シーラントをする
癒合している歯の境目が溝のブラッシングをしやすくするためにシーラントをして虫歯予防をしておくと良いです。虫歯が大きくなると神経の治療になりますが癒合歯の治療は正常の歯に比べると困難になります。またシーラントに加えて定期的なフッ素塗布は効果的になりますのでとてもおすすめです。
乳歯の癒合歯の発現率は高いです。起こりうる永久歯のリスクや今後の対処法を少しでも知っているだけで安心にもつながると思います。
お子様に癒合歯がある場合は乳幼児、生え変わり、永久歯まで長い期間の定期的に観察していく事が必要になります。当医院には小児ドクターが勤務しておりますので対応や処置など小さなことでも大丈夫ですのでご不明な点がございましたらお気軽にご相談ください!☆
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