『豆知識』歯磨き粉は何を選んだらいいの? 

こんにちは!

ウィズ歯科クリニックの藤原です。



今日は歯みがき粉の選び方についてお話しします。



 

ブラッシングの「清掃力」は

①歯ブラシの種類

②ブラッシング圧

ブラッシングのテクニック

④ブラッシングの時間と頻度

で決まります。



そして、更に「清掃力」を上げるために歯みがき粉を使用すると効果的です。



歯みがき粉には、汚れをかきとる研磨剤や、汚れを浮かせる浸透剤・清掃助剤といった化学的成分が配合されていたります。



歯みがき粉の「清掃力」はおもに、研磨剤(汚れをかきとる作用)によって発揮されます。




 

まず、研磨剤についてお話していきます。

歯みがき粉によって、研磨剤の種類や大きさ配合量が違うため、ご自分に合ったものを使用することが大切です。


 

最近では低研磨や研磨剤無配合のものが多く出てきています。

低研磨の方がお口の中に良さそうなイメージがありますが、ご自分でしっかり磨ききれない方は研磨剤の力を借りることも必要なのです。


 

反対にブラッシング圧が強すぎる方は研磨剤無配合のものを使用することで歯へのダメージを減らすことを期待できます。





次に化学的成分についてのお話です。



今回は4つのケースにわけています。

成分についてなので歯みがき粉の裏面などに書かれている成分表で確認してください。




 

①初期むし歯、2次むし歯、根面むし歯などのむし歯のリスクが高いケース



むし歯予防に対してはフッ化物イオン(フッ素)が有効です。

成分表では

「NaF フッ化ナトリウム」

「MFP モノフルオロリン酸ナトリウム」

「SnF2フッ化第一スズ」

などと表されています。



ほとんどの歯みがき粉に含まれていますが、濃度(ppm)がそれぞれ異なります。

現在、薬局では最大で1450ppmフッ素が含まれている歯みがき粉が売られています。

濃度が高い方が効果的ですが、年齢によっては使用できない濃度もあるので
それぞれの歯みがき粉の注意書きを確認してください。

 

14歳以上であれば1450ppmのもの使用しても問題ないです



☆当院では、ライオンのチェックアップスタンダード、3Mクリンプロ歯みがきペーストをオススメしています。



 

②歯石・ステイン(着色)をとりたいケース



これらは浸透力によって汚れを浮かせ、着きにくく剥がれやすくなるように対処します。
成分表では

「ピロリン酸ナトリウム」

「ポリリン酸ナトリウム」

などと表されています。

これらの成分はタバコのヤニも除去してくれます。



☆当院では、ライオンのブリリアントモアをオススメしています。




 

③歯肉に腫脹・出血があるケース



炎症が起きているケースでは、抗炎症剤や血行促進剤が含まれているものを使用します。

成分表では

「イプシロンアミノカプロン酸」

グリチルリチン酸」

「トラネキサム酸」などと表されています。

また、血行促進剤は

「酢酸トコフェロール」

などと表されています。



出血が多いときは、トラネキサム酸、歯肉を引き締めたいときは酢酸トコフェロールなどを使用するとより効果的です。



☆当院では、ライオンのSP-Tジェルやシステマ デンタルペーストアルファ、システマセンシティブ、そして3Mのクリンプロ歯みがきペーストをオススメしています。





歯みがき粉を選ぶとき、参考にしてみてくださいね!



ただ、お口の状態や、現在のブラッシングの状態によっても変わってくるので、検診の時などにお話できたらなと思います♪

 

 

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