補綴咬合セミナー修了!

こんにちは。ウィズ歯科クリニックの佐藤です。

先日、当院のドクター2名で4月から4ヶ月の間参加していた

「オーラルリハビリテーション~1口腔1単位のフルマウスリコントラクションを目指して~」

のセミナーが修了しました。

 

 

講師は大阪で開業されており、咬合の第一人者である南清和先生のセミナーです。

人気も高く、定員より多くの先生方が参加できたのですが、それでも入りきれず来年に回られた先生もいるほどの人気のセミナーでした。

 

 

 

 

オーラルリハビリテーションとは咬合再構成という意味です。

治療には炎症(歯周病や虫歯)と力(咬合)の2つのコントロールが重要で、このバランスが崩れると病的咬合になり、修復するにあたり、1口腔1単位の咬合再構成が必要になります。

今回のセミナーでは治療の流れに準じた基礎資料の収集・総合診断を行い、治療計画を立案し、そして治療ゴールをイメージしたトップダウントリートメントを患者さんに説明し、共に目指していくことの重要さを学びました。

 

今から今回学んだことを5つに分けて、少し掘り下げてお話させていただきます。

 

1つ目は治療の流れに準じた基礎資料の採集方法、それに伴い現在の口腔内の状況が生理的咬合なのか?病的咬合なのか?の見極めについて学びました。

患者さんにとって基礎資料の採集は時間もかかるし治療は進まない!とイライラされる方もいるかもしれません。

僕もそう思われるのが怖くてあまり積極的に行えなかった部分もありますが、病的咬合を治療するにあたり基礎資料の採集は必須であると痛感しました。

これは実は家を建てる時と同じです。

みなさんは家を建てる時、建築士と一緒に何度も打ち合わせ、つまりは情報収集や最終的なイメージのすり合わせを行い設計図を作り上げていきますよね?

歯科治療も基礎資料の収集から問題点の提起、最終的なゴールを設定し、治療計画を立てていきます。

これには問題点が大きければ大きいほど時間と回数がかかりますが、最初に治療計画を立てることによりトータルの治療回数・治療期間の大幅な短縮を計ることが出来ます。

 

2つ目は咬合再構成です。

咬合再構成とは問題のある現在の咬合を理想的な咬合に構成し直すことです。

これにはクラウン、ブッリッジを始めとして、義歯、インプラント、矯正治療など、いくつか治療方法を用いて行っていきます。

咬合再構成を行うためには炎症と力のコントロールが崩れた状態を土台からしっかりと治療計画を立てることが重要です。

これを達成することでより長期的にトラブルの少ない安定した口腔内を維持していく事が可能となります。

 

3つ目は仮歯についてです。

実は仮歯には二種類あります。一つ目はテンポラリークラウンと呼ばれる一般的な暫間的仮歯で、もう一つはプロビジョナルレストレーションと呼ばれる炎症と力のコントロールを目的とした仮歯です。

これらの使い分けが難しかったのですが、セミナーでそれぞれの目的や必要性について学びました。

 

4つ目は少し脱線してしまうのですが、義歯についてです。

最近、オーラルフレイルという言葉が有名になってきています。

オーラルは口、フレイルとは老化という意味です。

義歯は自分の歯に比べると食べにくいものです。

それによって食べる力(食力)が低下し、オーラルフレイルがおこり、健康寿命が短くなるのを防ぐために食べられるようにする義歯調整の行い方を学びました。

 

5つ目は治療が終わった患者さんに行うマウスピースの作成方法と定期的なメンテナンスについて学びました。

これらは治療した口腔内を出来るだけ長く、出来れば半永久的に維持できるように力と炎症をコントロールするために必要不可欠なものです。

当院でも力を入れているものでしたので、すぐに取り入れることが出来ました。

 

これから11月に振り返りのフォローアップセミナーや1月からアドバンスセミナーが予定されているので参加してきます。

最後に南先生の言葉を借りて、これからもより一層、患者さんとウィズ歯科クリニックのパワーパートナーとして日々精進していきたいと思います。

 

 

 

 

『歯の痛み』はもちろんのこと『ホワイトニング』『インプラント』から『保育士託児』『相談室でのカウンセリング』など、先端治療と快適な医院空間で幅広い年代層の方に満足していただける医院を創ります。

柏市の歯医者 ウィズ歯科クリニック

https://www.with-dc.com/

04-7145-0002