【症例】歯肉が下がった!根面被覆
こんにちは!
イオンモール柏の国道6号線向かいのウィズ歯科クリニック院長の小澤勇介です。
2017年 根面被覆症例
https://www.with-dc.com/info/post-594/
今日は40代女性の方で「歯茎が下がって歯ブラシを当てたり、冷たいものを飲むと痛い」という患者様の症例です。
黄色の丸で囲んだところの歯肉が大きく下がってしまっています。
それにより根っこが露出して、刺激に対して敏感になってしまっている状態です。
原因としては、歯周病やかみ合わせの問題、歯ブラシを強く当てているなどがあげられます。
まずはかみ合わせの調整と歯ブラシの当て方指導から行っていきましたが、1,2か月経過を見ても症状は改善されませんでした。
ここで通常だと、樹脂の詰め物(CR)でコーティングしたり、神経を取ってしまったりするのですが、これは対症療法でしかありません。
下がった歯肉は戻ってこないので、今後も下がり続け、いずれ抜歯となってしまいます。
そこで今回は予後も予後も説明したうえで、結合組織移植(CTG)による根面被覆という術式を行いました。
上あごから歯肉の一部を、歯肉が下がってしまっているところに移植するものです。
結合組織を取り、移植をしました。
術後3か月ですが、かなり回復しました。
今後1~2年くらいも緩やかではありますが、歯肉があがってくることが多いです。
黄色のラインの間、ピンク色をした歯肉を角化歯肉といい、歯周組織を長期的に安定させるのにとても重要な組織です。
インプラントのときなども、これを作るために移植を行ったりします。
角化歯肉の下のやや赤みがかった部分は可動粘膜といい、感染に弱かったり、これしかないと食べ物がポケットに停滞しやすくなってしまいます。
つまり歯周病のリスクが大幅に増大します。
さらに今回は両隣の歯肉も一緒にあげました。
これにより全ての症状は取れましたし、CTGを行わなかった場合に比べて、長期的な予後は格段に良くなります。
その場限りの治療ではなく、長期的な安定を見据えた治療を当院では行っていきます。
千葉県柏市ウィズ歯科クリニックでは口腔外科認定医による親知らずの抜歯を行っております。
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