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治療ステージにおけるインプラント治療のリスク

こんにちは。

千葉県柏市にあるイオンモール柏の国道6号線向かいの歯医者、ウィズ歯科クリニックです。

 

インプラントはしっかりかむことができ、見た目も自然でほかの歯にも負担をかけないメリットの多い治療ですが、どの治療にもリスクがあります。

しっかりとリスクもお伝えした上で納得して治療して頂く必要があります。

そこで今回は各治療ステージにおけるインプラント治療のリスクについて詳しくご紹介します。

 

 

【術前のインプラントのリスク】

 ・全身疾患

 

特に注意が必要な全身疾患として

糖尿病

糖尿病の方は免疫力が低下しますが、血糖がしっかりコントロールできているとインプラント治療は可能です。

主治医と連携して症状を確認してインプラント治療ができるか確かめましょう。

心臓疾患

心臓疾患を患ったことがある方は、血液をサラサラにするお薬を服用していることが多く、出血すると血が止まりにくい場合があります。

以前は薬の服用を止めることもありましたが、止血の処置をしっかり行うことで服用が可能なケースもあります。主治医と連携して対応していきましょう。 

 

骨粗しょう症

骨粗しょう症の方はビスフォスフォネート系製剤(以下BP製剤)を使用している場合が多いです。BP製剤使用経験のある方が抜歯などの顎骨に刺激が加わる治療を受けると顎骨壊死が発生する場合があることが分かってきました。顎骨が壊死すると、歯肉腫脹・疼痛・排膿・歯の動揺・顎骨の露出などが生じます。
 
内服期間が3年以上の場合は、BP製剤内服中止可能であれば、一般的には手術前少なくとも3カ月間はBP製剤の内服を中止し、手術後も骨の治癒傾向を認めるまではBP製剤は休薬していただきます。
BP製剤の休薬・再開などについては主治医と連携し対応していきましょう。
 

【術中のインプラントのリスク】

 

手術中のリスクとしては、ごくまれなことですが、インプラントの埋入窩を形成する為のドリルリングの摩擦で骨が火傷した状態になるケースが考えられます。

インプラントを埋入する時にしっかり注水をして冷やしながら行うこととよく切れるドリルを使用することで防ぐことができます。

 

インプラントと骨がしっかりと定着する前に細菌感染すると、インプラントと骨が結合しないことがあります。

清潔な環境でインプラント手術を行って手術後もお口の中の汚れをしっかりコントロールする必要があります。

 

インプラントはかみ合わせが重要です。

インプラントの角度によってかみ合わせに影響が出ることもあるので、かみ合わせに対して適切な角度でインプラントを埋入することが大切です。事前の治療計画の際にCTでインプラント埋入位置のシュミュレーションをしてインプラントの埋入角度を確認することで、適切な位置に埋入することができます。

 

【術後のインプラントのリスク】

 

インプラントの手術が終わって上部構造が入った場合にもかみ合わせが大切です。インプラントは天然歯と違い、歯根膜というクッションの役割をする膜がないのでダイレクトに噛む力を受けやすいため、上部構造が入った時にかみ合わせが適切になる様にチェックします。強い食いしばりや歯ぎしりなどでインプラントに負担がかかってしまうことがあります。歯ぎしりや食いしばりが強い方はマウスピースを使用してインプラントと周囲の歯を守りましょう。

 

インプラントは汚れが付いたままになると歯周病に似た『インプラント周囲炎』になります。

インプラント周囲炎が進行するとインプラントを支えているあごの骨も減ってしまい、支えが少なくなってインプラントがグラグラしてしまいます。

 

インプラント周囲炎を予防するためにも毎日の歯磨きによるケアと定期メインテナンスでクリーニングを行うことが大切です。

 

インプラントは昔に比べると身近なものになっており、メリットが大きい処置ですが、しっかりとリスクについても御理解いただいたうえで選択していただきたいと思います。

 

 

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