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【症例】【右上2番 抜歯即時埋入インプラント オペ編】

 

千葉県柏市にあるイオンモール柏の国道6号線向かいの歯医者、ウィズ歯科クリニックの歯科医師小澤です。  

 

 

本日は抜歯即時埋入インプラント治療を行った症例についてご紹介させていただきます。

 

抜歯即時インプラント治療とは、虫歯や歯周病、歯根破折などの理由で予後不良となってしまった歯を抜歯し、その直後にインプラントの埋入まで同時に行う治療方法となります。

その大きなメリットとしては下記のようなものが挙げられます。

・治療期間の短縮

・外科的侵襲が抑えられる

・組織の温存が出来る

通常は抜歯をして歯肉の回復を3ヶ月ほど待ってから骨造成とともにインプラント治療を行うので、これらを一回で完了できるこの治療法は、患者様にとって大きなメリットがあります。

 

では実際の症例を見ていきましょう。

 

 

患者様は30代女性で、歯茎の腫れを気にして来院されました。

レントゲンの真ん中にある右上2番ですが、これまでにも根の治療やかぶせ物の交換を何度も行い、根の先の膿に関しては外科処置を2度ほど行ってきたとのことでした。

繰り返しの治療で歯も薄くなってしまい、レントゲンを見るとかなり太く、長い金属の土台が入っています。

隙間から虫歯が進行していたこともあり土台が緩んでしまっていて、そこに下の歯の突き上げもあったため、水平的に歯根破折も起こしてしまっていました。

一度土台を外して根の中の古い薬も取り、根の状態を見てもらったうえで再治療をしても長くは持たないことをお伝えしたところ、繰り返しの治療に疲れてしまっていたこともあり、次の治療へ踏み切ることを希望されました。

義歯、ブリッジ、インプラントと説明し、審美、機能面の長期的な目線からインプラント治療を選択されました。

 

CTで骨の精査をしたところ、根の先以外には大きな骨吸収がなかったため、抜歯即時インプラント治療を行う事となりました。

審美領域であるため、綿密な治療計画を立てていきます。

まずはレントゲン造影剤の入っているバリウム入りのステントを作製し、CT上で最終的なかぶせ物の歯頚部のラインがわかるようにし、ここからインプラントの埋入位置をシミュレーションしていきます。

特に前歯部ではインプラントの埋入深度が1mmずれるだけで、審美的にも長期的な安定にも大きな影響を与えてしまうため、このステップはとても重要です。

 

 

ここからインプラント埋入時に使用するサージカルガイドを作成し、それを元に仮歯の作成まで行っておきます。

そしてインプラントの埋入へと移ります。

 

まずはインプラントを埋入する周りの骨や歯肉にダメージを与えないよう、専用の器具を用いて低侵襲な抜歯を行います。

その後、抜歯窩の膿をしっかりと取り除き、サージカルガイドを用いてインプラントホールの形成、インプラント埋入を行います。

 

 

インプラントは天然歯と比較して直径が小さいためにギャップ(隙間)が生じてしまいます。

このギャップは骨補填材を用いて埋めていきます。

その後仮歯を装着してこの日の処置は完了となります。

時間としては1時間かからない程度で完了します。

あれ?インプラント治療なのにメスを使ってないの?と思われた方もいるかと思います。

抜歯即時埋入インプラント治療では抜歯した穴を利用するためメスを使ったり、縫合したりする必要が一切ありません。

そのため術後の腫れや痛みも通常のインプラント治療に比べるとかなり出にくくなっています。

前歯の場合は通常ですと、抜歯してから2~3ヶ月ほど置いてからインプラント治療を行いますが、その際には歯茎を開けなければなりませんし、骨の吸収が大きければ骨造成を行わなければならないこともあり、外科的なダメージが大きいだけでなく治療期間、回数も大幅に伸びてしまいます。

この後は一週間後に消毒を行い、インプラントと骨が結合するまで半年ほど待ちます。

 

続きのかぶせ物の製作は下記をご覧ください。

https://www.with-dc.com/info/post-962/?pre=20200706204940

 

 

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