インプラントと天然歯の違いについて
こんにちは!千葉県柏市国道6号線沿いにございます、ウィズ歯科クリニックです。
インプラントと天然歯では、力のかかり方や構造に違いがあります。
インプラントと天然歯の違いについて比較しました。
また、インプラントの時に気を付けたいこともお伝えしますので、参考にしてみてくださいね。
【インプラントと天然歯の違いは?】
・歯根膜の有無
歯根膜とは歯の根と周りの骨をつないでいる部分であり、歯をたくさんの細かい靭帯で支えています。
この歯根膜がクッションのような役割をするので、食べ物をかんだ時に衝撃を和らげる効果があります。
一方、インプラントは骨と直接結合する(オステオインテグレーション)というしくみなので歯根膜は存在しません。
何気なくかむということを繰り返し行っていますが、あごには自分と同じくらいの体重の力をかけることもできるといわれています。
天然歯の場合には歯根膜がかんだ時の力を和らげる役割がありますが、歯根膜のないインプラントは、顎の骨にダイレクトに力がかかります。
そのため、この力のかかり方の差を解決するために、インプラントに過度な負担がかからないように『かみ合わせ』のバランスを調整します。
かみ合わせはとても重要なので定期的にメインテナンスでかみ合わせが変わっていないか確認することも大切です。
・血液の供給の有無
天然歯は顎の骨、歯肉、歯根膜と3つの部分から血液供給があるので、炎症が起きた場合でも、白血球が戦って炎症を抑える働きがあります。
しかし、インプラントの場合には、血液の供給が顎の骨と歯肉からのみなのでその分感染を防ぐ働きが弱くなってしまいます。
そのため天然歯に比べてインプラントは清掃不良により炎症が起きると悪化しやすく、歯周病に似たインプラント周囲炎にならないためにも毎日のケアと定期的なメインテナンスが大切です。
・知覚神経の有無
歯根膜にはかむ力を感じる『知覚神経』があります。
この知覚神経で顎に負担がかかるような無理な力が加わってしまった場合には、反射的に力を弱くしようとする働きがあります。
しかし、インプラントにはこの反射的に力を弱める働きがないので力を避けることができません。
その瞬間的にかかる力の対策はかみ合わせをきちんと調整することです。また歯ぎしりや食いしばりなどがある場合には『マウスピース』を使用して強い力がかかるのを防ぎましょう。
インプラントは天然歯に比べて力のかかり方が違うので力のかかり方をしっかりと調整し歯ぎしりなどの強い力に対しては『マウスピース』を用います。
インプラント治療後もアフターケアをしっかりと行って良い状態を維持させましょう。