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【症例～オールオンフォー～】下顎オールオンフォーと上顎総義歯にて治療中の症例

【症例～オールオンフォー～】下顎オールオンフォーと上顎総義歯にて治療中の症例

症例写真

治療前

治療後

症例の詳細

カウンセリング・診断結果

こんにちは。千葉県柏市イオンモール柏向かいにある、ウィズ歯科クリニックの国際口腔インプラント学会認定医、院長の佐藤です！

本日の患者様は40代女性「歯がないところが多いので、インプラント治療をしたい」とご来院されました。

「今使っている部分入れ歯だと食事がしにくい、硬いものを噛むと残っている歯が痛くなるので、しっかり食事がとれるようになりたい」とおっしゃっていました。

拝見したところ、残っている歯「残存歯」は上4本と下3本のみでした。
残存歯同士では噛み合うことができない「すれ違い咬合」が認められました。
レントゲン写真を確認したところ、歯を支える骨がなくなっている「歯周病」が認められました。

残存歯すべてぐらぐらと動いてしまう状態で予後不良のため保存不可能な歯が多く、部分的な治療を行ったとしても、再治療や人工の歯根をあごの骨に埋め込む「インプラント」の追加が必要になる可能性が高いと診断しました。

行ったご提案・治療内容

患者様は今回意を決して数年ぶりに歯科医院へ来たこともあり、出来るだけ長期的に持つ治療法を希望されました。

そこで予後不良の残存歯を抜歯して行う場合の治療方法として、4つをご提案しました。
・複数本のインプラントを土台にして、人工歯を連結した「ブリッジ」を装着する固定式の「ボーンアンカードブリッジ」
・4本のインプラントを土台に、「ブリッジ」を装着する固定式の「All on 4（オールオンフォー）」
・少ない本数のインプラントで入れ歯を支える取り外し式の「インプラントオーバーデンチャー」
・すべての歯を人工歯で補う大きな入れ歯で取り外し式の「総義歯」

残存歯を残して行う治療方法としては、部分入れ歯を新しく作り直すご提案をしました。

上は、吸着し安定しやすいため総入れ歯を選択し、上あごの部分を、薄く装着時の違和感が少ない金属床である「チタン床」で作製することにしました。
下は、負担をなるべく軽減し、しっかりと動かないように固定するためにオールオンフォーでの治療を選択しました。

まず上は残存歯を抜歯して、それと同時に装着する入れ歯「即時義歯」を入れました。
下も抜歯を行い、4本のインプラントをあごの骨に埋め込み、その日に仮歯を装着、噛み合わせの調整を慎重に行い噛める状態にしました。

術後の経過・現在のご様子

インプラントが骨に定着するのを待っている期間のため、食事制限はあるものの、噛み合わせや見た目はかなり改善されました。
患者様には「即日で仮歯が入ってキレイになったことに感動した」と大変喜んでいただけました。

現在は、下の仮歯の粘膜部分の調整を行っています。
今後、上はチタン床の総義歯、下は固定式の上部構造を作製し装着予定としています。

この治療のリスクについて

（インプラント）
・外科手術のため、術後に痛みや腫れ、違和感を伴います。
・メンテナンスを怠ったり、喫煙したりすると、お口の中に大きな悪影響を及ぼし、インプラント周囲炎等にかかる可能性があります。
・糖尿病、肝硬変、心臓病などの持病をお持ちの場合、インプラント治療ができない可能性があります。
・高血圧、貧血・不整脈などの持病をお持ちの場合、インプラント治療後に治癒不全を招く可能性があります。
・自費診療（保険適用外治療）です。

（入れ歯）
・着脱式のため、食後の清掃が必要です。
・最初のうちは異物感があり、慣れるまで時間がかかる場合があります。
・慣れるまでは、入れ歯の裏側の粘膜に傷ができる場合があります。