【症例】インプラントが原因で上顎洞炎が発症していたのでインプラント撤去を行った症例
症例写真
治療前
治療後
症例の詳細
治療内容 | 左上5・6部インプラント撤去 |
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患者様の状態・要望 | 左上の鼻閉感と咬合痛で来院。精査の結果、インプラントが原因による上顎洞炎と診断。患者様はインプラント撤去を希望したため、同意の上でインプラント撤去を行った。 |
治療期間 | 1日 |
注意事項(主なリスク・副作用) | ・インプラント除去処置による痛み・腫れ・出血 |
カウンセリング・診断結果
こんにちは。千葉県柏市イオンモール柏向かいにある、ウィズ歯科クリニックの国際口腔インプラント学会(ISOI)認定医、歯科医師の佐藤です!
患者様は50代男性。左上のインプラント部位に対して咬合痛と左の鼻の鼻閉感を訴え来院しました。パノラマより上顎はインプラントにより治療されており、上顎洞に不透過像が認められました。触診を行ったところ、インプラント上部構造がわずかに動揺しており、同部位から排膿が認められました。
患者様の治療前の状態
患者様は50代男性。左上のインプラント部位に対して咬合痛と左の鼻の鼻閉感を訴え来院しました。レントゲン検査により上顎は10年程前に他院にて行ったインプラントにて治療されており、上顎洞に不透過像が認められました。触診を行ったところ、インプラント上部構造がわずかに動揺しており、同部位から排膿が認められました。
治療内容
同部位のインプラントは動揺が認められたので骨との結合は喪失していると判断し、浸潤麻酔下で撤去しました。インプラント撤去後に搔把を行い肉芽の除去を徹底して行い縫合しました。
治療後のご様子
治療後はインプラント窩が閉鎖するように縫合し、術後2週間後に抜糸とCT撮影をおこなった。CTで確認すると、まだ不透過像は認められるが炎症は引いてきており、上顎洞上部には正常な透過像が確認できた。
患者様は痛みもなく過ごしており、次第に鼻閉感もなくなり、現在は特に違和感はないとおしゃっていました。
今後の治療法としてインプラント除去部に部分床義歯か再度上顎洞底挙上術を併用したインプラント治療が必要になることを患者様に説明すると、患者様は部分床義歯による治療を希望していました。
クリニックより
今回のケースは上顎にインプラント治療を行う上で、起こりうる可能性が高い症例だと思います。上顎洞炎を併発してしまうと最短でも1年半~2年程の再治療期間がかかります。
当院では上顎洞との距離が近い場合、上顎洞へ穿孔しないようサージカルガイドを作製し、細心の注意を払いインプラント埋入を行います。また、必要に応じて上顎洞底挙上術(サイナスリフト・ソケットリフト)を行うようにしています。
患者様には治療期間等が増えるので説明等しずらい場合もありますがしっかりと診断し、納得がいく説明を心掛けたいと思います。
これからも知識と技術の研鑽を深めて、よりよい治療を皆様に提供できるよう日々精進していきます。
当院では国際口腔インプラント学会(ISOI)認定医が三名在籍し、セカンドオピニオン、無料相談も受け付けておりますのでご連絡をお待ちしております。