【症例】【右上2番 抜歯即時埋入インプラント 補綴編】

 

千葉県柏市にあるイオンモール柏の国道6号線向かいの歯医者、ウィズ歯科クリニックの歯科医師小澤です。  

 

今回は先日の抜歯即時埋入インプラント治療を行った症例の続きについてご紹介させていただきます。

https://www.with-dc.com/info/post-961/?pre=20200706204634

 

抜歯即時インプラント治療の大きなメリットとして、

・治療期間の短縮

・外科的侵襲が抑えられる

・組織の温存が出来る

とご紹介させていただきました。

 

実際にオペ直後、一週間後、一ヶ月後と見てみても腫れ等もなく、鎮痛剤も術前に飲んだ一錠のみで済んだとの事でした。

 

 

インプラント埋入後、インプラントと骨の結合と骨補填材が固まるのを半年間待ってから最終補綴物の型取りを行いました。

この半年の間にインプラントの仮歯を調整し、歯肉の形を整えていきます。

またこのケースではダメになってしまった2番と同様に、右上1番も土台の虫歯が確認できたため、ファイバーコアを用いて補綴治療をやり直しました。

この際に歯型を取って模型を起こしてから補綴物を製作するのですが、模型ですと隣の歯の色がまったくわかりません。

そのため当院では必ず口腔内写真を撮影し、技工士へそのデータを送っています。

 

 

そして出来上がってきた技工物を装着します。

 

 

患者様に色や形など周囲との調和を確認してもらい、大丈夫なら一度仮付けをして日常でも違和感がないかをチェックしていきます。

抜歯即時インプラント治療の大きなメリットとして、

・組織の温存が出来る

というものがありましたが、抜歯即時インプラントの特徴として、骨や軟組織の温存という面で通常のインプラント治療に比べて非常に優位となります。

特に歯と歯の隙間の歯肉、歯間乳頭と言いますが、この部分が温存できることが大きなメリットの一つです。

歯間乳頭を失ってしまうと、審美障害や息漏れ、物が挟まってしまったりと、清掃面や機能面でも非常にストレスが生じてしまいます。

 

ビフォアー、アフターです。

 

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上がりに患者様も大変満足してくださっていました。

 

最後に重要なポイントの一つとして、治療を開始する前に、「これからどうするか」ではなく「なぜこうなったか」を考えることが挙げられます。

私は診療の中で歯を一本単位で診るのではなく、一口腔一単位で診ることをポリシーとしています。

 

この前歯もなぜ治療を繰り返してきたのか、この原因を取り除いてあげないと、今回の治療も10年持たずにダメになってしまいます。

治療前のかぶせ物の先端を見るとかなり削れてきていますよね。

下の前歯の歯並びに乱れがあり、顎を動かしたときにそれが上の前歯に引っかかっていたのです。

これによりかぶせ物、土台が動き、セメントが溶けだし、その隙間から虫歯になってしまい治療を繰り返してしまっていました。

 

これではどんなに歯ブラシを頑張っていても再治療を防ぐことが難しかったわけです。

歯並びを整える矯正治療についてもお伝えしましたが、今回は下の前歯を調整することを希望されたため、削合量はわずかですがかみ合わせの干渉を除去しました。

その上で夜間の歯ぎしり、くいしばり対策として、ナイトガードを装着してもらい、長期的な不安要素を可能な限り排除していきます。

 

これにより、10年、20年先を見据えた治療が可能となります。

外科手技やかぶせ物をきれいに入れるという事だけでなく、お口の中全体のバランス、かみ合わせをしっかりと診ることも、長期的に安定した治療に必要な条件となっています。

これからメンテナンスも行いながら、10年、20年、30年とこの状態を維持できるようにサポートしていきたいと思います。

 

抜歯即時埋入インプラント治療には大きな感染がなく、インプラントの初期固定がしっかり取れるという条件が必要となってきます。

すべての部位に適応できるわけではありませんが、CT検査にて診断が可能です。

 

お悩みのある方はセカンドオピニオンやインプラントの無料相談、診断も行っておりますので一度お気軽にご相談ください。

 

 

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