【症例】ダイレクトボンディング
こんにちは。柏市・南柏、イオンモール柏向かいの歯科医院ウィズ歯科クリニックの歯科医師・佐藤です。
今日は症例を一つ紹介したいと思います。
それは正中離開、いわゆる隙っ歯（すきっぱ）の治療方法です。
今までは矯正治療による歯並びの改善を行うか、ご自身の虫歯になっていない歯を削って被せ物で治療していくという方法が一般的でした。
しかし、以前紹介したダイレクトボンディングを使用して治療するとご自身の歯を削らずに、１～２回の短期的な治療回数で審美的に治療することが可能です。
矯正治療のメリットは歯並びだけではなく、噛み合わせや顔貌の改善も行えること、これにより見た目の印象が大きく変わります。
しかし、治療期間が長くなることや、費用が高額になってしまう等のデメリットがあります。
一方、被せ物のメリットは歯の生えている方向や向きを変えることが可能で、材質によっては長期的に美しさを保つことができます。
デメリットは被せ物を被せるために歯を削らなくてはなりません。
今回紹介するダイレクトボンディングの症例では虫歯がなく、正中離開している歯の治療方法です。
まず、虫歯はないので、歯は全く削っていません。
しかし、片方だけ材料を充填して隙間を埋めると左右非対称になるので、対象になるように両方ともに充填します。
そののちに噛み合わせの確認を行い、機能的な調和がとれるように調整して完成です。
デメリットとしてはおおよそ5年から10年ぐらいで着色が認められるようになってくることがあります。
当院でダイレクトボンディングに使用しているコンポジットレジンは以前紹介させて頂いた保険適応外のコンポジットレジンになるのでより長期的に美しさを保てると思います。
離開が大きい場合はより審美的な充填操作を行うために歯型をとり、模型上で歯科用ワックスにて形態修正を行い、それを口腔内に反映させていきます。
この治療方法は将来的に矯正を考えているが、まず見た目を改善したいといった場合でも短期間で治療が行えるので一時的な審美改善策としても良い方法だと思います。
またダイレクトボンディングは正中離開だけでなく、歯が欠けてしまった患者さんにも提供できる応用力のある治療方法です。
歯並びや歯の形態は個人差が大きいので、診査・診断した上で個人にあった治療方法を提供できるよう、日々技術と知識の研鑽を行い、患者様へ質の高い医療を提供できるよう精進して参りたいと思います。
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