『豆知識』唾液の役割 

こんにちは!

イオンモール柏正面にある柏、南柏の歯医者、ウィズ歯科クリニックの藤原です。
 

お口が乾燥しやすくなったなど感じることはありませんか?

お口の中は常に唾液によって保護されています。
 
その唾液は1日に1~1.5リットルも分泌されるといわれています。
 
唾液の減少はむし歯や歯周病のリスクを高めてしまうのです。
 
~なぜむし歯や歯周病のリスクを高めてしまうのか?~
 
唾液にはたくさんの作用があります。その中のいくつかを説明します。

 

☆抗菌作用
 外から入ってくる細菌に対して、唾液はリゾチームという酵素を使って身体を守ってくれます。
 
☆味覚作用
 食物の味を感じるために、食物の味覚物質を唾液に溶け込ませます。そして舌の味蕾に届けます。その為唾液が無いと舌がすれて味蕾が無くなってしまったり、舌炎を起こしてしまうことがあります。
唾液が出なければ味を感じることができず味覚障害になってしまいます。
 
☆自浄作用
 唾液は口腔内を洗い流してくれます。その為、唾液の量が少ないと、お口の中が汚れやすくなり、むし歯になったり、口臭を発生させます。
 
☆緩衝作用
緩衝作用とは唾液の中の重炭酸塩によって、口腔内のpHを中性に保とうとする働きのことです。
食べたり、飲んだりした後は、口腔内が酸性に傾きます。歯についている細菌の塊が酸性の状態に傾くと歯が溶とかされてむし歯になってしまいます。
しかし、この緩衝作用によって、口腔内を中性に戻してあげることで、むし歯になるのを予防します。ですから、中性に戻す力が低い唾液をもつ人はむし歯になりやすいのです。
 
☆再石灰化作用
 むし歯菌が出す酸によって歯のカルシウムやミネラルが溶け出してしますが、唾液にはカルシウムやミネラルを歯に供給し、直すはたらきがあります。これを再石灰化作用といいます。再石灰化作用が低い人はむし歯になりやすいです。

 

このように唾液はお口の中の健康にとても重要な役割を果たしています。

 

~唾液が減る原因は何か?~
 
①加齢
②女性の更年期
③病気(糖尿病や腎臓病、シェーグレン症候群など)
④薬の副作用
⑤ストレス
⑥顎の筋力低下
⑦口呼吸
 
代表的なものにこれらがあげられます。

 

~自分で出来る対策は?~

 

・唾液は3つの唾液腺から分泌されます。この唾液腺をマッサージすることにより唾液の分泌を促すことが出来ます。
 
※簡単にできる舌下腺のマッサージの仕方
①両手で行います。それぞれ手を握ります。
②親指をたてます。
③両手の親指を揃えて、顎のくぼみに当てて優しく押し上げます。何回か繰り返します。

 

・ゆっくりたくさん噛むことで咀嚼回数を増やし、唾液の分泌を促すことが出来ます。

 

・口腔の保湿用ジェルが市販されています。簡単に症状を緩和するには使用するのもひとつです。

 

唾液の分泌量は個人差があります。
 
最近、舌が頻繁に乾くような感じがある。舌がヒリヒリしやすい。話しづらい。お口の中がネバネバする。など感じることがあれば、唾液の減少による口腔乾燥のサインかもしれませんので、お気軽にご相談ください! 

 

 

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