【症例】エクストルージョン、矯正的廷出
柏市の歯医者、ウィズ歯科クリニックです。
今回は、虫歯が大きくなり、抜歯と言われて遠方より来院された患者様のケースをご紹介します。
写真のように虫歯が歯肉の下の方まで進行してしまっていて、このままでは保存することが難しそうです。
しかし、歯根の長さが十分にあること、同時に健康な歯質も十分に残っていることから、健全な歯質を出して保存することにしました。
これを矯正的廷出、エクストルージョンといいます。
矯正器具には色々ありますが、今回のケースでは接着をせずに行えるよう、義歯のバネ(クラスプ)タイプのものを用いて、ここにパワーチェーンというゴムを引っ掛けて矯正力をかけていきました。
2週間おきに3回ゴムを交換し、1か月ほど固定期間を置きました。
これにより歯根が出てきたのですが、歯根とともに歯肉、骨まで一緒に上がってきてしまいます。
これを歯周外科処置により適正な位置に戻すと、このように健康な歯質がしっかりと確保できます。
かぶせ物をするときはこの歯肉縁上に存在する健康な歯質、フェルールが非常に重要になります。
ここから接着性の土台を立てて、最終補綴物をセットしました。
長期的に安定した状態が保てるようにメンテナンスに移行して2年ほど経過しますが、まったく問題なく順調に経過しています。
また参考に前歯が折れてしまった方ですが、こちらも抜歯をせずにエクストルージョンにて保存しました。
『歯の痛み』はもちろんのこと『ホワイトニング』『インプラント』から『保育士託児』『相談室でのカウンセリング』など、先端治療と快適な医院空間で幅広い年代層の方に満足していただける医院を創ります。
柏市の歯医者 ウィズ歯科クリニック
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