『豆知識』プラークについて
こんにちは!
千葉県の柏と南柏の間にある歯医者、ウィズ歯科クリニックの本吉です(´V`)♪
今回は歯垢(プラーク)についてのお話をします♪
プラークはテレビのCMなどでもよく耳にする言葉ではありますが、実はあまりご存知ないという方も多いのではないでしょうか。
ちなみに私は歯科業界で勉強するまでは、プラークや歯周病について等々…なにがなんだかまったくわかりませんでした。
後々歯周病についてもお話させていただこうと思っています☆
プラークとは、歯についた汚れ、すなわち歯垢のことです。しかし、ただの汚れや食べカスではありません。お口の中の細菌等がついて増殖したものです。プラークの約80%以上は細菌。残りは唾液などによるたんぱく質です。
歯磨き後すぐにペリクルと呼ばれる膜が付着します。ペリクルは歯を酸から守る役割をしますが、プラークが付着しやすいという欠点もあります。
プラークが付着して24時間経過するとグラム陽性球菌と呼ばれるストレプトコッカス・ミュータンス菌、ストレプトコッカス・サングイス菌が増加していきます。
2~4日経つとプラークが厚くなり、嫌気性菌と呼ばれる、虫歯進行原因の糸状菌や桿菌が増加していきます。
さらに6~10日経つとグラム陰性嫌気性菌と呼ばれる菌が増加し、悪さをする運動的で活発なビブリオ、スピロヘータが出現してきます。これは歯周病を進行させる菌です。
2週間以上経過すると唾液中のカルシウムが沈着し、石灰化が始まって歯石となります。
プラークはお口の中に長く停滞させるとどんどん悪い菌が増えていきます。
プラークは洗口液だけでは落ちませんが、歯ブラシやデンタルフロスで除去できます。歯石になる前に早めに汚れを取るようにしましょう。
プラークは歯科の2大疾患である虫歯や歯周病の発症、進行に関与する重要な原因となります。
また、高齢者における誤燕性肺炎などの全身疾患とも関連があるので、そうなる前に歯磨きを十分に行い、予防をしていくようにしましょう!!