ITI無歯顎多数歯欠損へのアプローチセミナーに参加しました。

こんにちは!イオンモール柏の向かいにございます歯医者、ウィズ歯科クリニックの佐藤です。

12月4日と5日にセミナーに出席してきました。

今回、出席したセミナーは「ITI無歯顎多数歯欠損へのアプローチ」です。

今回のセミナーは横浜・みなとみらいでご活躍されている勝山英明先生が講師をなさっており、毎回満席となっているコースです。

近年無歯顎のインプラント治療は、4本もしくは6本のインプラントを用いた早期及び即時荷重する治療は長期的に高い安全性を持つことが証明されました。しかし一般的なインプラント治療ではなく、高度な治療でありリスクも伴う難症例である事は間違いありません。今回は今後導入予定のストローマンインプラントの最新コンセプトと科学的エビデンス及び勝山先生の豊富な臨床経験による全顎的治療の技術・経験を身につけるために参加してきました。

 

今回のセミナーは2日にわたって行われ、初日は無歯顎・多数歯欠損症例の治療計画の考え方・デジタルプランニングソフトの使い方・症例毎のプランニングの違いや材質の選択について勉強し、午後は実際の症例を新橋の勝山先生の分院であるMMデンタルクリニック東京にてライブオペの見学を行い術後の説明を受けました。

 

2日目は実際の症例を模型にした器材を使用し、インプラント4本で支えるボーンアンカードブリッジやインプラントオーバーデンチャーのプランニング及び上下顎のインプラント埋入と抜歯即時埋入・骨造成の実習を行いました。

インプラント治療は一般的に保存不可能な歯はまず抜歯を行い、歯茎や骨が回復するのを待ってインプラント埋入を行なっていました。

しかし勝山先生は患者様の審美性が低下することへのストレスも配慮しインプラントの仮歯が入るまでの期間は保存不可能であっても選択的に残して治療を行っていました。また抜歯やインプラント埋入など何回も歯茎の再生が行われる度に治癒を繰り返し歯茎が硬くなってしまうのを避けるために粘膜に対する侵襲をできるだけ少なくし、外科処置は患者様に多大なストレスをかけるため出来るだけ最小の回数で行うように治療計画を立案していました。

勝山先生は最も大事なのは患者様のニーズ・粘膜組織の再生・外科フェイズの縮小とおっしゃっていました。そのために安易に義歯を入れる前に保存不可能な歯であっても暫間的に使用出来るのであれば仮歯の支台として活用することを教えていただきました。

ライブオペでは総義歯を使用している患者様にall on 4による治療を行う症例でした。4本のインプラント埋入と同時にGBRを行い、現在使用している義歯には軟質裏層材による処置を施していました。

2日目の実習では残存歯を仮歯の支台にするという設定で残存歯を避けてインプラントの埋入を行う実習をしました。All on 4やインプラントオーバーデンチャーによるインプラントの埋入位置は従来の少数歯欠損の時とは異なっていることを再確認できたのは勉強になりました。

今回のセミナーは2日間でかなりのボリュームがありました。参加したことで得た知識・技術をしっかりと自分の物にし、これからも地域医療に貢献していきたいと思います。

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