メンブレンの種類・骨造成材について

こんにちは!イオンモール柏の向かいにございますウィズ歯科クリニック歯科医師の小川です!

インプラント手術はあごの骨にインプラントを埋め込むので、あごの骨の量がとても重要です。しかし、歯周病や加齢などで骨が減ってしまい十分な骨量が得られない場合もあります。

そこで、今回は骨を増やす手術に使用されるメンブレンと骨造成材について詳しくご紹介します。

 

メンブレンとは

あごの骨がやせてしまった部分に骨を造成するために人工骨や骨補填材を入れてメンブレンという膜でカバーします。

カバーした内部で骨が誘導されて再生を促します。このメンブレンがないと歯肉の方が再生のスピードが速いので歯肉が先に増殖してしまい骨が増えません。

メンブレンの膜で歯肉が侵入するのを防いで内側の骨芽細胞の発育を誘導します。メンブレンは動かないようにピンなどで固定します。

 

・吸収性メンブレンと非吸収性メンブレン

吸収性のメンブレンの大きなメリットは手術が1回でよく、体の負担が少ないことです。また非吸収性のメンブレンは骨を作った後は異物になるので手術を行い早めに取り出す必要があります。吸収性のメンブレンは自然に溶けてなくなってしまうので取り出す必要がありません。

非吸収性のメンブレンの場合のメリットはメンブレンを取り出す手術の時に骨が再生しているか確認できる点です。ただ、2回手術が必要なので負担がある点や歯ぐきの治癒期間中に比較的露出しやすい点がデメリットになります。

 

骨造成材の種類

Bio-Oss

天然の牛由来の骨充填剤です。歯槽骨の再生や増大において成長を促進してインプラントを埋め込むために必要な骨の量を確保できます。

気孔性が高いので、細胞が成長しやすく血管新生を促します。多くの大学病院や研究で使用されており、安全性は十分に証明されており、臨床で一番使用されている材料です。

Bioglass

遅吸収性で炎症をせずに骨の新生を促す特徴があります。完全に吸収されるのは早い特性があります。

Autologous bone

予知性が高く良い素材ではありますが、手術の範囲が増えてしまうことがデメリットです。

 

骨造成の方法

GBR法

骨造成術は自家骨や骨補填材、メンブレンを使用して骨の高さや幅を広くする手術です。骨が薄いとインプラントがはみ出して歯ぐきから露出してしまうことがあります。

そうなると、あごの骨としっかり定着しにくく安定感に不安がある場合や、汚れが着きやすく清掃しにくいことがあります。

GBR法で骨を増やすとインプラントの強度が良くなり長持ちしやすくなります。骨を増やすことでインプラントが安定するので、骨造成術は骨が少ない患者様にとってインプラントを成功させる上で大切になります。

メンブレンや骨補填材のBio-Ossなどを使用して骨が再生するように促していきます。骨が少なくてインプラントをあきらめていた方も是非1度ご相談くださいね。

 

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