【症例】低侵襲、短期間で終わる上顎洞底挙上術で大規模な骨造成を回避した症例
症例写真
治療前
治療後
症例の詳細
治療内容 | ワイドショートインプラントによるサイナスオートグラフト |
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患者様の状態・要望 | 60代男性 左上の第一大臼歯を歯根破折によって失う |
治療期間 | 約3ヶ月 |
こんにちは。千葉県柏市イオンモール柏向かいにございますウィズ歯科クリニック歯科医師の小澤です。
本日は60代男性、他院より紹介を受け片道一時間もかかる通院であったため、低侵襲(腫れ、痛みの少ない治療)、短期間治療をコンセプトにインプラント治療を行った症例をご紹介させていただきます。
患者様は左上の第一大臼歯を歯根破折によって失いました。入れ歯、ブリッジ、インプラントによる欠損補綴の説明を受けインプラント治療を希望されました。しかし上顎洞の拡張により、該当部の骨量は3~4mmとインプラント治療を行うのに不十分でした。患者様は歯科治療に対する恐怖心を抱いておられ、大大掛かりな治療は行いたくないということでした。そのため遠方より当院の紹介を受けて来院に至りました。
上顎洞までの距離が近く骨量が不足している場合には上顎洞底挙上術を行い、インプラントを埋入するのに十分な骨量を確保する必要があります。そのため、骨を増やすための手術が必要でした。上顎洞底挙上術には水平的に骨を開創するサイナスリフトと、垂直的に骨を開創するソケットリフトに大きくは分けられます。その特徴を上げると下記のようになります。
まずサイナスリフトは5mm未満の骨量のケースに適応となる事が多く、上顎洞の側方より骨の窓を開け上顎洞粘膜を挙上し骨補填材を填入します。切開の範囲も大きくなるため外科的な侵襲が大きくなる事と、術後の感染リスクなども一定数出てきますし術後の腫れ、痛み、出血なども数日続きます。治療期間は骨の形成に6ヶ月、インプラント埋入後に固定を待つためさらに6ヶ月、合計で1年以上の治療期間を要してしまいます。
次にソケットリフトは5mm以上の骨量のケースに適応となる事が多く、インプラントを埋入するために空けた穴から盲目的に挙上していきます。サイナスリフトと比較すると外科的な侵襲も少なくなりますが、人工の骨補填材を使用する事が多いため術後の感染リスクなども一定数出てきます。術後の腫れ、痛み、出血は軽度です。インプラントを同時に埋入しますが骨補填材が骨に置換されるのを待つために治療期間は6ヶ月以上となってきます。
今回のケースではこれらの手法とは少々異なるワイドショートインプラントによるサイナスオートグラフトという治療法を行いました。手順としてはソケットリフトに近いのですが、使用するドリルが異なる事、骨補填材を使用しない事が大きな違いとなります。通常のインプラント治療に用いるドリルとは異なるドリルを用いるのですが、こちらを使用する際に正回転ですと削片は手前に掻き出されるのですが、逆回転させることで自分の骨を上顎洞内に押し込んでいきます。
この際に上顎洞内に飛び散らないように上顎洞粘膜とコラーゲンテープにて膜を作りながら拡大していきます。これが大きなメリットの一つで、自分の骨を使用するため上顎洞炎や感染のリスクが大幅に低減されます。さらには自家骨となるため骨に置換するスピードも圧倒的に早く2ヶ月から2ヶ月半で骨が形成され、トータル3ヶ月ほどで治療を完了する事が可能です。固定を取るために直径の太いインプラント体を使用するため、初期固定が取りやすい事も大きなメリットの一つです。手術自体は15分強で終わり、術後の腫れ、痛み、出血もなく非常に満足していただけました。
来院回数は
・初診相談と資料採集、治療を進める場合はサージカルガイドの製作
・インプラント手術
・型取り
・上部構造の装着
通院も最小の4回で終える事が出来たので、さらにご満足いただけました。今後のメインテナンスは紹介元の医院に委託しましたが何かあればバックアップできる体制も整っています。
ドクターのコメント
小澤勇介
技術・接遇の追求
患者満足度日本一の歯科医院を目指します
『一般歯科』『小児歯科』『口腔外科』『親知らずの抜歯』『矯正歯科』『審美』『歯周病治療』『口臭治療』『入れ歯』『歯の痛み』『無痛治療』『ホワイトニング』『インプラント』『フラップレスインプラント』『セラミック治療』『保育士託児』『相談室でのカウンセリング』『口コミ、評判』『分かりやすい説明』
柏、南柏の歯医者 ウィズ歯科クリニック 柏院
オフィシャルサイト:https://www.with-dc.com/
インプラントサイト:https://www.with-dc.com/implant/
お問合せ電話番号:04-7145-0002
当院のコンセプトである低侵襲、短期間、安全なインプラント治療が実現でき非常に満足していただけた症例をご紹介しました。
今回よりも骨量のない難易度の高いケース、上顎洞までの骨量が1mm程のケースも最近は多く、今回同様に施術する事も多くなってきています。
1mmですとサイナスリフトが必須でしたが、この治療法により回避する事が可能となり、非常に患者様に喜ばれることが増えています。今後も当院の理念でもある患者様にとって最善の治療を提供するために、常に最新の治療法を模索し、情報をアップデートしていきます。
他院で断られた、侵襲が大きくて躊躇している、費用が高くて迷っている等、インプラント治療でのお悩みがございしたら千葉県柏市、松戸市の歯医者ウィズ歯科クリニックへご相談ください。認定インプラントコーディネーターによる無料カウンセリング、インプラント学会認定医による診断も無料となっていますのでご相談お待ちしております。
当院では国際口腔インプラント学会(ISOI)認定医が四名、インプラントコーディネーターも在籍し、セカンドオピニオン、無料相談も受け付けておりますのでご連絡をお待ちしております。