柏市の歯科・歯医者 イオンモール柏向かいのウィズ歯科クリニック　柏｜前歯の白い斑点が気になる…ホワイトスポットはどう治すの？

こんにちは！千葉県柏市イオンモール柏向かいにある、ウィズ歯科クリニック歯科医師の小川です。

「前歯の白い斑点が気になる…」そんなお悩みを抱えていませんか？それはホワイトスポットと呼ばれるもので、エナメル質の形成不全や脱灰が原因で生じます。見た目に影響を与えるだけでなく、放置するとむし歯に進行する可能性もあるため、早めの対応が大切です。

この記事ではホワイトスポットの原因や特徴を解説するとともに、改善を目指すアイコン治療や審美的に改善するダイレクトボンディング・ラミネートベニアという治療法をご紹介します。「自然な笑顔を取り戻したい」「見た目に自信を持ちたい」とお考えの方は、ぜひ最後までお読みください。

ホワイトスポットとは、歯の表面に現れる白い斑点のことを指します。この状態は、エナメル質の「脱灰」や「エナメル質形成不全」が主な原因です。脱灰とは、飲食物に含まれる糖分が細菌によって分解される際に生じる酸が歯のエナメル質からミネラルを溶かしてしまう現象のことです。

一方、エナメル質形成不全は、歯の発育段階でエナメル質が十分に形成されない状態で、幼少期の栄養不足や高熱、さらには遺伝的要因が影響されています。この結果、エナメル質の透明感が低下し、白い斑点として見えるようになります。ホワイトスポットは見た目だけでなく、放置するとむし歯に進行するリスクもあるため、早期の対応が重要です。

特に前歯のホワイトスポットは目立ちやすく、笑顔に自信を失う原因となることもあります。そのため、ホワイトスポットに気付いたら専門的な診断と治療を受けることが大切です。

ホワイトスポットとむし歯はどちらも歯の表面に現れますが、それぞれ異なる特徴を持っています。ホワイトスポットはエナメル質の一部が透明感が失われた状態で、初期段階では痛みを伴わず、見た目だけの問題になることが多く、日常生活において大きな支障を与えることは少ないです。一方で、むし歯は細菌がエナメル質を溶かし、象牙質や神経にまで進行すると痛みや不快感を引き起こします。

ホワイトスポットは早期の対応で改善が期待できますが、放置するとむし歯に進行する可能性があります。特に、エナメル質形成不全が原因の場合、自然に消失することは難しいため、早期の診断と適切な治療が重要です。

ホワイトスポットの治療では、歯を削らずに改善を目指す方法があります。その中でも代表的なものがフッ素塗布とMIペースト、アイコン治療です。

フッ素塗布

フッ素はエナメル質の再石灰化を促進し、歯を強化します。特に初期段階のホワイトスポットに効果的で、歯科医院での施術やフッ素配合歯磨き粉の使用で日常的にケアできます。

MIペースト

MIペーストは、カルシウムやリン酸塩を豊富に含み、エナメル質を修復します。自宅での使用が可能で、フッ素塗布と併用することで、さらなる効果が期待できます。

これらの治療法は歯を削る必要がないため、患者さんにとって負担が少なく、初期段階のホワイトスポットに適しています。

アイコン（Icon）治療

アイコン治療は、ホワイトスポットに薬剤を浸透させることで、歯を削らずに目立たなくする治療法です。

歯の表面にレジン（特殊な樹脂）を浸透させ、白斑を目立たなくすることで、自然な仕上がりが期待できます。治療は1回の施術で完了し、痛みもほとんどないため、患者さんへの負担が少ないのも特徴です。ただし、アイコン治療は初期のホワイトスポットには効果的ですが、エナメル質形成不全が原因の場合、十分な改善が得られないこともあるため、事前の診断が重要になります。

ホワイトスポットの見た目が気になる方には、より審美的な改善を目的とした治療法として、ダイレクトボンディングやラミネートベニアが選択肢となります。それぞれ特徴が異なるため、ご自身の希望や歯の状態に合わせて適切な方法を選ぶことが大切です。

ダイレクトボンディングによる審美的な改善

ダイレクトボンディングは、歯に専用のコンポジットレジン（樹脂）を直接塗布し、自然な色や形に整えます。特に前歯のホワイトスポットが目立つ場合には、短期間で審美的な改善が期待できるため、多くの患者様に選ばれています。

治療前

治療後

1回の施術で治療が完了し、短期間で効果を得られることや歯を削る量を最小限に抑えられることから「できるだけ削りたくない」という方にとって、ダイレクトボンディングは非常に効果的な選択肢です。

ただし、時間の経過とともに変色や摩耗が起こる可能性があります。時間が経過すると樹脂が変色する可能性があるため、美しい仕上がりを長期間維持するためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。

ラミネートべニアによる審美的な改善

ラミネートベニアは、歯の表面をわずかに削り、薄いセラミックのシェルを貼り付ける治療法です。ホワイトスポットを完全にカバーできるため、審美性が高く、自然な仕上がりが期待できるのが特徴です。また、セラミックは変色しにくいため、長期間にわたり美しい状態を維持できるというメリットがあります。一方で、健康なエナメル質を一部削る必要があるため、治療を受ける際は歯科医師としっかり相談し、ご自身の歯の状態に合った方法を選択することが大切です。

ホワイトニングは歯全体を明るくする方法として広く知られていますが、ホワイトスポットへの効果には注意が必要です。ホワイトニングを行うことで周囲の歯がさらに白くなる一方で、ホワイトスポットがさらに目立つ場合があります。しかし、時間の経過とともに周囲の色と馴染み目立ちにくくなるケースもあります。

また、ホワイトスポットが初期のむし歯に関連している場合、ホワイトニングだけでは改善が難しいことがあります。そのような場合には、ホワイトニングに加えてダイレクトボンディングなどの治療を併用することで、より自然で審美的な仕上がりを目指すことが可能です。ホワイトニングを検討する際は、効果やリスクをしっかり理解し、歯科医師と相談のうえで最適な治療計画を立てることが大切です。

ホワイトスポット治療の費用は、治療法や症状の程度によって異なります。中でもダイレクトボンディングは自由診療となる場合が多く1歯あたり数万円程度が一般的です。

治療期間については、ダイレクトボンディングの場合、1回の通院で完了するケースが多く、比較的短期間で効果を実感できる治療法です。治療前にスケジュールや費用について歯科医師と相談し、納得した上で治療を進めることが大切です。

いかがでしたでしょうか。ホワイトスポットは、見た目だけでなくむし歯へと進行するリスクを伴うため、早めの対応が大切です。本記事では、ホワイトスポットの原因やむし歯との違い、削らない治療法から審美的な改善を目指すダイレクトボンディングまで詳しく解説しました。

特に、ダイレクトボンディングは短期間で自然な仕上がりが期待できる治療法として、多くの患者様に選ばれています。この記事がホワイトスポットに悩む方のお役に立てれば幸いです。