要注意乳歯を放置するとどうなる?学校歯科検診後に知っておきたいこと
こんにちは!イオンモール柏の向かいにあるウィズ歯科クリニックの小児歯科医の根本です。
学校歯科検診で「要注意乳歯」と書かれたお知らせを受け取り、「このまま放置して大丈夫かな?」と心配になる方も多いのではないでしょうか。乳歯だからと油断していると、永久歯の生え方や歯並びに影響が出てしまうことも少なくありません。
この記事では、学校歯科検診で要注意乳歯と診断される理由や、放置によるリスク、ご家庭でできるケアや歯科医院での定期的なチェックについてわかりやすく解説します。お子さまの大切な歯を守るために、ぜひ最後までご覧ください。
学校歯科検診で「要注意乳歯」と言われたら?知っておきたい基礎知識
学校歯科検診で「要注意乳歯」と記載されると、「どんな状態なのか」「治療は必要なのか」と不安になる方も多いでしょう。要注意乳歯とは、すぐに処置が必要なわけではないものの、経過を見守る必要がある乳歯のことを指します。
例えば…
・永久歯が生え始めているのに、乳歯がなかなか抜けない
・永久歯と乳歯が重なって生えてきている
・歯の形が左右で違う「癒合歯」がある
・むし歯で脆くなり、欠けてしまった乳歯がある
こうした状態を放置すると、永久歯が正しい位置に生えることができず、歯並びや噛み合わせに悪影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要です。特に、前歯が8歳を過ぎても乳歯のまま残っている場合や、歯の生え変わりの時期が大きく遅れている場合は、早めの歯科受診をおすすめします。
学校歯科検診では限られた時間で目視による確認が行われるため、異常が疑われる歯に「要注意乳歯」と記載されるケースがあります。検診結果を受け取った際は、専門的な検査を受け、正確な状態を把握しておくと安心です。
要注意乳歯になるワケと成長への影響
要注意乳歯の背景には生え変わりの遅れや噛み合わせのズレ、むし歯の進行など、さまざまな要因が関係しています。これらが重なると、成長にともなう歯の位置や顎の発達に影響を及ぼしやすくなります。例えば、乳歯が抜けずに長期間残ることで、永久歯が適切な位置に生えられず、スペース不足や歯並びの乱れを引き起こすケースもあります。そうした影響を避けるためにも、年齢や成長に合わせた経過観察が欠かせません。
要注意乳歯を放置するとどうなる?リスクと影響を解説
学校歯科検診で「要注意乳歯」と指摘されても、痛みがなかったり普段通りに食事ができていたりすると、つい様子を見たくなるかもしれません。しかし、乳歯は永久歯が適切に生えるスペースを保つ役割があります。そのため、生え変わりがうまく進まないまま放置していると、次のようなリスクが生じることがあります。
● 歯並びへの影響
乳歯が抜ける時期を過ぎても残っていると、永久歯がズレて生えてきたり、スペース不足で歯並びが乱れる原因になります。犬歯が本来の位置から外れて高い位置に生えてくるケースや、奥歯がうまく並ばず噛み合わせが悪くなることもあります。
また、乳歯が早く抜けすぎた場合も問題です。空いたスペースに隣の歯が倒れ込んできて、永久歯が生える場所が狭くなってしまうことがあります。
● むし歯や歯肉炎のリスク
乳歯と永久歯が重なっている部分は歯ブラシが届きにくく、汚れが溜まりやすくなります。その結果、むし歯や歯肉炎が起こりやすくなり、歯茎が腫れたり出血することも。
特にグラグラの乳歯が長期間残っていると、歯磨きがしづらくなり、細菌が増えやすくなるため注意が必要です。
● 永久歯が生えてこないことも
本来生えてくるはずの永久歯が骨の中に埋まったままになってしまう「埋伏歯(まいふくし)」になるケースもあります。永久歯が生えてこなければ、本来の歯の本数が足りなくなってしまうことも。
これらのリスクを減らすためにも、早めに歯科医院でチェックを受けておくことが大切です。
要注意乳歯を悪化させないための予防と定期的なチェック
要注意乳歯を悪化させないためには、家庭での丁寧なケアと、歯科医院での定期的なチェックを欠かさないことが大切です。乳歯が正しく機能することで、次に生えてくる永久歯がスムーズに並ぶ土台が整います。日々のケアと歯科医院でのサポートを組み合わせ、無理のない範囲で習慣にしていきましょう。
家庭でできるケアとフッ素塗布の活用法
朝晩2回、1回3分以上を目安に丁寧に歯みがきをすることが基本です。小学校低学年までは仕上げ磨きを続け、グラグラしている歯がないか、永久歯がずれて生えていないか、歯茎の腫れや赤みはないかを確認しましょう。また、むし歯予防効果のあるフッ素入り歯みがき粉を活用するのもおすすめです。さらに、間食のタイミングを整え、甘いものの摂取を控える工夫もむし歯予防に役立ちます。
定期的なチェックと予防策で健康な歯を守る方法
家庭でのケアだけでなく、歯科医院での定期的な検診も重要です。特に要注意乳歯は見た目だけでは問題がわかりにくいため、レントゲンでの確認や成長に合わせた診察が欠かせません。目安として3カ月〜6カ月に1回のペースで通院し、歯の生え変わりや歯並びをチェックしてもらうのがおすすめです。必要に応じてクリーニングや高濃度フッ素塗布を受け、健康な歯を守りましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。学校歯科検診で「要注意乳歯」と指摘されると驚いてしまうかもしれませんが、放置せず早めに歯科医院で確認することが大切です。
要注意乳歯には成長段階でのさまざまな原因があり、適切な管理をしないと歯並びや永久歯に悪影響が出ることもあります。日々のケアやフッ素の活用、定期的な検診を通して、お子さまの大切な歯を守るために少しでも参考になれば幸いです。
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