ジュースで歯が溶ける?気づきにくい酸蝕症と子どもの歯を守る方法

こんにちは!イオンモール柏の向かいにあるウィズ歯科クリニックの小児歯科医の根本です。

「最近、子どもの歯が黄色っぽく見える」「冷たいものをしみると言うけどむし歯じゃないかな?」そんなお悩みをお持ちではありませんか?それは“酸蝕症(さんしょくしょう)”という症状かもしれません。酸蝕症とは酸性の飲み物や食べ物によって歯の表面のエナメル質が少しずつ溶けていく症状で初期段階では気づきにくく、進行すると治療が必要になることもあります。この記事では、酸蝕症の原因や見分け方、進行度に応じた治療法、ご家庭でできる予防策まで解説しています。お子さまの大切な歯を守るために、ぜひ最後までご覧下さい。

お子さまの歯が溶ける「酸蝕症」とは?原因と見分け方

酸蝕症の主な原因となる飲食物と生活習慣

酸蝕症(さんしょくしょう)は、酸性の飲食物を頻繁に口にすることによって歯の表面のエナメル質が少しずつ溶けてしまう状態です。お子さまの場合、オレンジジュース、炭酸飲料、スポーツドリンクなどを習慣的に摂取していると、そのリスクが高まります。特に、就寝前にジュースを飲んだり、だらだらと間食を続けたりする習慣があると、酸が長時間歯に触れやすくなり、歯の表面がダメージを受けやすくなります。

家庭で見逃さないために!酸蝕症の初期に見られる兆候とは

酸蝕症は初期のうちは痛みがほとんどなく、見逃されやすい傾向がありますが、いくつかの気づきやすい兆候があります。例えば、「歯の色が以前より黄色っぽく見える」「冷たい飲み物を口にするとしみる」といった症状が見られる場合は注意が必要です。このような場合は、酸の影響でエナメル質が薄くなり、内側の象牙質が透けて見えたり、知覚過敏が起きたりしている可能性があります。お子さまの歯を磨くときや仕上げ磨きの際に、気になる症状があれば早めに歯科医院に相談することをおすすめします。

食べ方・飲み方の癖が歯に与える影響

酸性の飲食物を「どのように食べるか」「どのように飲むか」も、酸蝕症の進行に大きく関わっています。例えば、ストローを使わずにジュースをゆっくり口に含んで飲む、口の中に長く留める、ダラダラと食べ続けるといった癖があると、歯が酸にさらされる時間が長くなり、ダメージが蓄積されやすくなります。また、酸性のものを摂取した直後にすぐ歯を磨くと、エナメル質が削れやすくなることもあります。できれば酸性の飲食の後は水で口をゆすぎ、30分ほど時間をあけてから歯磨きをするようにしましょう。

酸蝕症の治療法と歯科医院での対応

酸蝕症の治療は、その進行具合によって方法が変わります。初期の段階であれば、フッ素塗布やMIペーストを使用して歯質を強化し、再石灰化を促すことで進行を抑えることができます。進行している場合には、酸で溶けた部分にレジン(歯科用の樹脂)を充填して見た目と機能を回復させる処置が行われるのが一般的です。進行度に合わせた適切な対応を行うことで、お子さまの歯を長く健康に保つことができます。

家庭でできる酸蝕症の予防と再発防止策

食生活の見直しと酸性飲食物の摂取方法

酸蝕症の予防には、日々の食生活の工夫が欠かせません。オレンジジュースや炭酸飲料など酸性の飲み物は、できるだけ1日1回程度に抑え、食事のときには水やお茶を選ぶと歯への影響を減らすことができます。飲食後は口の中に酸が残らないよう、水で軽くゆすぐだけでも予防効果があります。また、「ダラダラ食べ」はお口の中が長時間酸性になりやすいため、間食の時間を決めるなどの習慣づけも大切です。さらに、食後すぐの歯磨きは避け、30分ほど時間を空けてからケアすることをおすすめします。

子どもにも使いやすい歯磨き粉・MIペースト・フッ素の選び方

日々の歯磨きでは、お子さまが嫌がらずに使える歯磨き粉やケア用品を選ぶことが、歯を守るうえで毎日のケアを無理なく習慣化するためにも大切なポイントです。フッ素入りの歯磨き粉は年齢に応じた濃度のものを選びましょう。6歳未満のお子さまには1,000ppm、6歳以上には1,500ppmのフッ素濃度が推奨されています。また、MIペーストはカルシウムやリンを補い、酸の影響で弱くなった歯の再石灰化をサポートするアイテムです。ストロベリーやメロンなどお子さまが好むフレーバーも豊富で、楽しく続けやすいのも嬉しいポイントです。ただし、MIペーストには乳由来成分(CPP-ACP)が含まれているため、牛乳アレルギーのあるお子さまには使用できません。使用前には必ず成分を確認し、心配な場合は一度歯科医院にご相談ください。歯科医院で取り扱っている製品は安全性も高く、使用方法のアドバイスも受けられるので、気になる方はお気軽にご相談ください。

定期検診の重要性と受診のタイミング

酸蝕症は進行が緩やかで痛みも出にくいため、気づかないうちに悪化するケースも少なくありません。そのため、3〜4ヶ月に一度の定期検診を受けることがとても大切です。歯科医院では、わずかな変化にも気づきやすく、早期に対応できるのが大きなメリットです。また、検診時には生活習慣の見直しやケア方法についてもアドバイスを受けることができます。お子さまの将来のためにも、今からできるケアを大切にしていきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、お子さまの歯が溶けてしまう「酸蝕症」について、原因や見分け方、治療法、ご家庭でできる予防策までをわかりやすくご紹介しました。酸蝕症は、毎日の飲食やケアの積み重ねによって進行することがあるため、早めの気づきと対策が大切です。小さなサインを見逃さず、定期的な検診とご家庭でのケアを心がけて、お子さまの歯をしっかり守っていきましょう。この記事がお子さまのお口のケアを見直すきっかけになれば幸いです。

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