【症例】下がった歯茎に『根面被覆術』

こんにちは!

 

柏市、南柏の歯医者、ウィズ歯科クリニックです。  

 

今回は、数年間に渡って重度の知覚過敏に悩まされてきた患者様のケースをご紹介します。

 

この患者様は冷たいもの、熱いものがしみてくると歯医者へ行き、コンポジットレジンという樹脂を歯の際の部分に詰めてもらうということを繰り返していたのですが、同時に歯茎が下がってきていることに対して恐怖感を抱かれていました。

 

 

当院に来た際も同じ処置を希望されたのですが、まずは根本的な原因の説明を行い、レジンを詰めることは対症療法でしかないとご説明しました。

 

歯肉退縮による知覚過敏症は様々な原因がありますが、外的要因の大きくはブラッシング圧が強かったり、咬み合わせに問題があったり、はぎしりくいしばりによる負担によって起こりやすくなります。

 

これらの原因を取り除いてから症状が続くようであれば、下がってしまった歯茎を戻す処置も検討していきます。

 

これが「根面被覆術」といわれるものです。

 

歯肉退縮には歯周環境も要因のひつとしてあり、歯肉が薄かったり、歯肉を支える骨が薄かったり、歯並びが悪かったりするところに先ほどの外的要因が加わってくると歯肉退縮のリスクがかなり大きくなってしまいます。

 

そのため失った歯肉を取り戻すこと、また歯肉の厚みを出すことによって現在よりも歯肉退縮を進行させないという目的の元、根面被覆術を行いました。

 

外科処置となってしまうため、患者様とご相談のうえ、今回は症状の一番強かった左下2番と3番の2歯分で行うことにしました。

 

まずは歯肉退縮を起こしている受容床を形成し、次に上顎の口蓋側より結合組織を採取してきます。

 

 

この結合組織を移植すると同時に、歯肉を歯冠側へと引っ張り上げて歯根をカバーします。

 

アフターは術後3か月の写真になります。

 

 

 

根面被覆術は歯周形成外科というジャンルに入り、歯周再生療法のひとつでもあります。

 

非常に高度なスキルを要求されますが、当院にはこの手技をマスターした歯科医師が数名います。

 

歯肉退縮に伴う審美障害や知覚過敏にお悩みの方は一度ご相談ください。

 

 

 

 

『歯の痛み』はもちろんのこと『ホワイトニング』『インプラント』から『保育士託児』『相談室でのカウンセリング』など、先端治療と快適な医院空間で幅広い年代層の方に満足していただける医院を創ります。

柏市の歯医者 ウィズ歯科クリニック

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